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ヘルスプロモーターへの道7:子育て支援と健康づくり

こんにちは。いわいです。
今日は、先日、ある町にいったときに、話題になったテーマを取り上
げたいと思います。

現在、NPO法人ウェルビーイングが支援しているまちで、子育て支
援の取り組み
と健康日本21で壮年期に絞った健康づくりの取り組
を同時並行で行っているまちがあります。どちらも実施の段階で
す。

さて、ここで皆さんに質問です。

子育て支援と健康づくりの取り組み、どちらの方が盛り上がってい
るでしょうか?

答えはでましたか?

正解は、
どちらもちょっとずつは動いているのですが、
「勢いがあるな」と感じるのは、子育て支援の取り組みです。

先日お会いした健康づくりの取り組みの担当者の方は、「子育ては
盛り上がっているのに、うち(健康日本21)はちょっと盛り上がり
に欠ける気が・・・」ともらしていました。

そこでその理由を話し合ってみました。

まず、理由のひとつに、当事者意識がありそうです。
子育て支援に関わる人たちを見てみると・・・
・現役のお母さんは育児に「今」困ったり、悩んだりしており、問
 題が切実。そのため、当事者意識が強い。
・先輩のお母さんたちは、以前自分が困ったときに「こうあったら
 いいな」と思った経験があり、すごく熱心。
一方、健康づくりは、
・今は、元気なので、困っていない。病気になるのはずっと先の
 話(と思っている)。
・今は、子育て、仕事、家事などで忙しく健康づくりに取り組む
 時間がない。とちょっと当事者意識がどうしても薄くなってし
 まいます。

次に、見えてきたこととしては、活動内容にちょっと違いがありそ
うだということです。
子育て支援は、
・集いの広場の開催
・託児ボランティアの育成
・校区毎にサークルづくり など
当事者を集めて直接喜んでる姿を見たり、ふれあったりすること
ができる活動が多いのが特徴
です。
一方健康づくりは、
・甘味飲料の砂糖の量を示す模型づくり
・各種ポスターを作る
・レシピ集を作る
・のぼりづくり
など「もの」づくりが多く、当事者に接するのは年に一度の健
康フェスティバルくらい。ものができたのは嬉しいけど、
それがどんなふうに見られて、本当にみんなの生活が変わっ
たのかはわからない。手応えを感じる機会があまりなかった
のが特徴でした。

その中でも、最も盛り上がっている運動グループは、「歩こう
会」を作って当事者を集めたり、「ウォーキングマップ」を作る
ために実際に歩いたりしています。また、町内には運動のイベ
ントも多く、当事者に直接働きかける機会もあります。体験し
たり、人とふれあう機会が多いんですね。

こうやって話し合ってみると、少し解決策が見えてきた気が
しました。現在、対策を検討中です。
次回は、20日に会議です。
その後、どうなったのかまた報告したいと思います。

みなさんも、「こうしてみては?」などの「アイデアやこんなこ
とで悩んでいる」などのアイデアが思いつきましたら、ぜひ
コメントに書いてみて下さい。よろしくお願いします。

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コメント

みごとな分析ですね。
確かに「危機感・切迫感」と「レスポンスの良さ」が関係していると思います。

では『健康づくり』で何ができるのか。

町民の皆さんは何を一番恐れてますか?
生活習慣病ですか?
運動能力低下ですか?
そこにヒントがありませんか?

レスポンスの改善は正直難しいですね。
使えそうなのは「レシピ集」くらいかな。

いずれにせよ参加者が「得した気持ち」「お土産」を持って帰らないと、活発にはならないと思います。
達成感だけでは、そこで終わってしまうと思いますよ。

現場を想像するだけの資料がないので具体的提案はできませんが、きっと打開策はありますよ。
だってプロがついてるんですから。

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