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2012年10月12日

五感を使った街歩き体験とワークショップ 報告2(ユニバーサル都市・福岡フェスティバルイベント)

「五感を使った街歩き体験&ワークショップ」の報告の第2弾です。
報告は、当日の流れに沿ってまとめていきます。

まず最初に行ったのは、
「オリエンテーション」です。

オリエンテーションでは、スタッフの紹介後、
グループ分けを行いました。
まず、晴眼者、視覚障がい者、ボランティアに別れ、
身長順に並んでもらいました。

身長順に並んでもらったのは、
介助の時に身長が近い方が介助がしやすいため、
身長の近い人同士でグループを作ってもらうためです。

みんなで声を掛け合い、身長順に並び、
前から小さいグループ、真ん中グループ、大きいグループ、
の3つに別れました。

その後、各グループで自己紹介の時間を取り、
代表者に自分のグループの紹介をしてもらいました。

★小さいグループ
小さくてかわいらしいグループです。
大学生、ウェルビーイングの会員、行政職員、親子などいろいろなメンバーがいます。
南区民は5名。スポーツ好きが多く、ライブ好きな人もいます。
一番、にぎやかでうるさいかもしれないです。

★真ん中グループ
南区以外に、遠くから参加している人もいます。
芸術家という人もいたり、いろいろな人が参加しています
それほど賑やかじゃないです。
今日はアクティブに参加し、つかめることをつかんで帰りたいです。

★大きいグループ
高いところから失礼します。
学生が4名います。先生に教えてもらって参加さいました。
今日は、実りのある充実した時間にしたいと思います。

できれば全員に、
どんな方が参加しているか知ってもらいたかったのですが、
時間が限られているため、グループ内での自己紹介になりました。

しかし、代表者にグループを紹介する時間を取ったことで、
少しだけですが、各グループの様子を知ることができました。

写真は小さいグループのグループ紹介の様子です。

グループ紹介.jpg

<つづく>

2011年4月13日

2011.6.26 明日から役立つ「わかる・使える健康教育」(無料)

こんにちは。いわいです。

6月25-26日に開催される
第20回日本健康教育学会学術大会の中で、
オープンワークショップ
明日から役立つ「わかる・使える健康教育」
開催されます。

第1部では、
各種健康教育の理論・モデルについて、
その長所・短所を押さえてわかりやすく紹介、
第2部では、
それらの理論やツールを使ってみての感触と、
現場の声をお伝えする
という内容になっています。

私は第1部を担当します。
入場無料ですので、ぜひご参加下さい。

日時:6月26日(日) 13:20-15:30

場所:福岡県歯科医師会館

お問い合わせ
第20回日本健康教育学会学術大会事務局
 〒814-0193
福岡市早良区田村2丁目15番1号
福岡歯科大学口腔保健学講座内
TEL:092-801-0411(内線 663)
FAX:092-801-0616
URL:http://www.fdcnet.ac.jp/col/20kennkoukyouiku.html
E-mail:health20@college.fdcnet.ac.jp


↓ ちらしは以下からダウンロードできます。

チラシ.pdf

ホームーページのリニューアル

東日本大震災により被災されましたすべての皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
また一日も早い復興をお祈り申し上げます。

ー・−・ー・−・ー・−・ー・−・ー・−・ー・−・ー・−

4月にNPO法人ウェルビーイングのホームページをリニューアルしました。
地域保健、地域でのヘルスプロモーションのページでは、
ウェルビーイングが1993年から50以上の地域で、
住民参加の健康づくりの支援を行ってきた中で、
試行錯誤をしながら開発してきたツールや、ノウハウを公開しています。
皆さんの地域でご活用いただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

http://www.well-being.or.jp/tiiki/index.html

いわい こずえ

2010年11月10日

ヘルスプロモーションを語る

こんにちは。いわいです。
今週は、メルマガのバックナンバーをお届けします。

ウェルビーイングのメールマガジン
「オープンプラットホーム通信」は、
毎月15日に発行してします。
登録がまだの方は、下記からご登録ください。

http://archive.mag2.com/0000205142/index.html

☆ヘルスプロモーションとは・・・
「ヘルスプロモーションとは人々が自らの健康をコントロールし改善することができるようにするプロセスである」と定義されています(1986年にオタワ憲章)。


2006.12.15(第4号)より「ヘルスプロモーションを語る」

 最近、看護大学の講義のときに、学生さんたちに「ヘルスプロモーションって言葉聞いたことある?」と最初に問いかけます。3年生であれば、授業で習っているので大半の学生さんは「知っている」と手を挙げます。

 しかし、次に「ヘルスプロモーションって何だろう?」と個別に聞いてみると、「あの坂道の図・・・」など曖昧な答えが返ってきます。言葉は知っているものの、ヘルスプロモーションの理念が自分の言葉では語れないようです。これは学生さんに限らりません。地域で保健師さんたちに聞いてもヘルスプロモーションを語れないときがあります。

 地域でヘルスプロモーションに取り組もうと思ったとき、 「ヘルスプロモーションを語る」ことができなくていいのでしょうか?

 私も最初はうまくヘルスプロモーションを語れませんでした。そこでまずは、いろいろな人がヘルスプロモーションについて書いた文章や話すのを聞くことから始めました。そのとき大事にしていたことは、ただ漠然と聞いたり読んだりするのではなく、 「自分だったらどういうふうに言うだろう?」とか、 「この表現使えるな」とか 「語る」ことを前提として聞くことでした。そして、「おいしい表現」は手帳に書いて今でもときどき見返しています。そうすることで、住民に話すとき、専門家に話すとき、また強調したいことによっても話しを変えることが少しずつできるようになってきたように思います。 自分の言葉として使える手持ちの札をちょっとずつ増やすことでいろいろな場面に対応できるようになるのではないでしょうか。

 あなたはどのような場面でどんなふうにヘルスプロモーションを説明していますか?この機会に一度振り返ってみてはいかがでしょうか?

2010.8.15(第48号)より「ヘルスプロモーションを語る」

 今回のテーマは、「ヘルスプロモーションを語る」です。
 私たちの実施する研修会では、必ず最初にヘルスプロモーションについてのお話をします。先日の研修会の参加者は、歯科関係者、行政、学校関係者など職種が様々だったため、「ヘルスプロモーションについて知っていますか?」と聞くところから始めたところ、全員「聞いたことはある、しかし説明はちょっと・・・」という状況でした。

 そこで、 私の方からヘルスプロモーションの話をし、その後、自分が説明するとしたらどのようにお話するか考える時間をとりました。最初は、数名当てて発表してもらおうかと思っていましたが、真剣に考えてる受講者の顔を見ているうちに、全員の話を聞いてみたいなと思い、急遽、グループ内で全員に発表してもらうことにしました。 「どんな話が出るのかな?」と横で聞いていると、「主人が脳卒中を患って麻痺が出た後で、生活をふりかえると私たちの生活は制度など環境的なサポートで支えられていることに気づいた」、「保健師をしているが子どもがメタボなので家庭でのヘルスプロモーションを考えてみた」など、 自分の立場でのヘルスプロモーションについて語ってくれ、どの話もとても興味深かったです。参加者からも「他の人のいろいろなスタンスでの説明を聞いて、
より理解が深まった」と好評でした。

  いろいろな職種や立場の人たちで「ヘルスプロモーションについて、自分の生活・立場に立って語る」とというのもなかなか面白いなと改めて思った研修会でした。

2010年9月14日

2010.9.16はヘルスプロモーションCAFÉ&BAR です。

こんにちは。いわいです。
今週の木曜日(9/16)は ヘルスプロモーションCAFÉ&BAR を開催します。


日時:9月16日(木) 19:30-

場所:NPO法人ウェルビーイング地下室

内容:
質的アプローチとその手法
〜"いまここ"での人々や社会をより良く理解するために〜研修会のご報告(岩井)
7月に(財)国際開発高等教育機構で実施された上記の研修会に参加してきました。
研修の内容についてご報告させていただき、
皆さんと質的アプローチについて楽しくお話できればと思っています。

*ヘルスプロモーションCAFÉ&BAR は、
 一人一品(または一本)持ち寄りで食事をとりながら行います。

参加者は、行政、大学教官、歯科医師、医師、管理栄養士、保健師、学生など、
いろいろな立場や職種の人たちです。
どなたでも参加OKの、気軽な楽しい会なので、
興味のある方はぜひご参加下さい。
それでは、皆様のご参加お待ちしております。

お問い合わせ:いわい(npo.wellbeing@gmail.com

2010年7月12日

2010.7.15 ヘルスプロモーションCAFÉ&BAR 開催

こんにちは。いわいです。

1,2ヶ月1回ペースで、
事務所の地下スペースで、
ヘルスプロモーションの集いをやっています。
話題提供者が提供してくれた話題を中心に、
参加者同士で、お酒や食事をとりながら、
ざっくばらんにお話しする会です。
どなたでも参加OKなので、興味を持たれた方は遊びに来てください。

お問い合わせは、
npo.wellbeing@gmail.comまでお願いします。


<ヘルスプロモーションCAFÉ&BAR >

日時:7月15日(木)19:30より

場所:NPO法人ウェルビーイング地下室

内容:大分大学の高波先生より、保健師の個別保健指導の際の視点に関する調査研究について話題提供をしていただきます。

*1人一品(または1本)持ち寄りで、食事を取りながらテーマについて話し合う形式で行
います。

2009年2月23日

DVDの撮影に行ってきました。

こんにちは。いわいです。
昨日(2/22)にNPO法人ウェルビーイングの定期総会が無事終了し、ほっとしているところです。

先週は熊本県美里町の中央小学校で、「食の安心・安全」を考える授業プログラム(2次元イメージ展開法の説明用DVD)の撮影に行ってきました。中央小学校はNPO法人ウェルビーイングの会員の渡辺先生が学校歯科医師をされており、今回渡辺先生のご尽力で撮影の協力をしていただけることになりました。感謝です!

※2次元イメージ展開法については、下記のホームページをご覧下さい。

★対話からの健康教育とヘルスプロモーション

http://www.wifywimy.com/

今回の撮影はプロの業者さんにお願いしましたが、やっぱりプロに頼むといいですね!先週ナレーターさんの音入れに立ち会いましたが、映像もきれいだし、説明用のテロップなどが要所要所に入り、すごくわかりやすいものが完成しそうな雰囲気です。

昨年は、授業の説明用の指導要綱を作成しましたが、説明の文章だけよりも、映像になるとずっとわかりやすく、授業の雰囲気も伝わりステキだなと今回のお仕事を通して改めて実感しました。

このDVDの普及方法はまだ未定ですが、分かり次第ホームページでもお知らせしますね。

↓ 撮影の様子です。

撮影の様子.JPG

2007年3月19日

4月以降の研修会情報

 4月以降の 研修会の日程や 内容が決定しました。

 4月以降の研修会は、手軽に受講できる 1日コースや、 メタボリックシンドロームの研修会がスタートし、大幅にリニューアルしていく予定です。どうぞご期待下さい。
詳しくは、研修ブログ(←クリックしてください)をご覧下さい。

2006年11月25日

ヘルスプロモーターへの道:人前で話す1

こんにちは。いわいです。
今日のテーマは、 人前で話すです。
先週、歯科保健専門家養成コースで、 新人歯科医師の星岡先生が講師デビューをしました。前日は夜遅くまで、プレゼンの練習をしていました。その姿を見ながら、人前でお話をするっていうことはとてもエネルギーがいるし、努力も必要だなと思いました。   私自身は、人前で話すのは大嫌いで、とても苦手でした(いまだに得意ではありませんが・・)そのため、いろいろ工夫をしてきましたので、今回から何度かにわけてご紹介したいと思います。

まず、簡単にできることしては、  「本を読んでみること」です。
プレゼンや話すことの本はたくさん出ています。
あまり読み過ぎるのもどうかとは思いますが、本当に悩んでいるときに読むと、  ヒントが見つかることもあります。
本に書いてあること、たとえば、「意味別の区切りがあるときに、小休止をとる」ことを意識して今日はお話ししようとかその日の目標をもってお話しすると、ひとつずつ技術が身に付いていきます。

プレゼンの資料を作る際にとても参考になった本は、
 「わかりやすい表現」の技術です。

また、説明の流れを考えるときには、 「分かりやすい説明」の技術が参考になりました。我が家のトイレには、わかりやすい説明の15のルールを貼っています。最近見てなかったので、また読んでみようと思っています。

2006年10月15日

ヘルスプロモーターへの道7:子育て支援と健康づくり

こんにちは。いわいです。
今日は、先日、ある町にいったときに、話題になったテーマを取り上
げたいと思います。

現在、NPO法人ウェルビーイングが支援しているまちで、子育て支
援の取り組み
と健康日本21で壮年期に絞った健康づくりの取り組
を同時並行で行っているまちがあります。どちらも実施の段階で
す。

さて、ここで皆さんに質問です。

子育て支援と健康づくりの取り組み、どちらの方が盛り上がってい
るでしょうか?

答えはでましたか?

正解は、
どちらもちょっとずつは動いているのですが、
「勢いがあるな」と感じるのは、子育て支援の取り組みです。

先日お会いした健康づくりの取り組みの担当者の方は、「子育ては
盛り上がっているのに、うち(健康日本21)はちょっと盛り上がり
に欠ける気が・・・」ともらしていました。

そこでその理由を話し合ってみました。

まず、理由のひとつに、当事者意識がありそうです。
子育て支援に関わる人たちを見てみると・・・
・現役のお母さんは育児に「今」困ったり、悩んだりしており、問
 題が切実。そのため、当事者意識が強い。
・先輩のお母さんたちは、以前自分が困ったときに「こうあったら
 いいな」と思った経験があり、すごく熱心。
一方、健康づくりは、
・今は、元気なので、困っていない。病気になるのはずっと先の
 話(と思っている)。
・今は、子育て、仕事、家事などで忙しく健康づくりに取り組む
 時間がない。とちょっと当事者意識がどうしても薄くなってし
 まいます。

次に、見えてきたこととしては、活動内容にちょっと違いがありそ
うだということです。
子育て支援は、
・集いの広場の開催
・託児ボランティアの育成
・校区毎にサークルづくり など
当事者を集めて直接喜んでる姿を見たり、ふれあったりすること
ができる活動が多いのが特徴
です。
一方健康づくりは、
・甘味飲料の砂糖の量を示す模型づくり
・各種ポスターを作る
・レシピ集を作る
・のぼりづくり
など「もの」づくりが多く、当事者に接するのは年に一度の健
康フェスティバルくらい。ものができたのは嬉しいけど、
それがどんなふうに見られて、本当にみんなの生活が変わっ
たのかはわからない。手応えを感じる機会があまりなかった
のが特徴でした。

その中でも、最も盛り上がっている運動グループは、「歩こう
会」を作って当事者を集めたり、「ウォーキングマップ」を作る
ために実際に歩いたりしています。また、町内には運動のイベ
ントも多く、当事者に直接働きかける機会もあります。体験し
たり、人とふれあう機会が多いんですね。

こうやって話し合ってみると、少し解決策が見えてきた気が
しました。現在、対策を検討中です。
次回は、20日に会議です。
その後、どうなったのかまた報告したいと思います。

みなさんも、「こうしてみては?」などの「アイデアやこんなこ
とで悩んでいる」などのアイデアが思いつきましたら、ぜひ
コメントに書いてみて下さい。よろしくお願いします。

2006年10月 3日

ヘルスプロモーターへの道7:記録はどんな「もの」で録る?

こんにちは。いわいです。

これまでヘルスプロモーターへの道の中で、何度か記録について書いてきました。
そこで、今回は、皆さんに質問です。
記録は「なに」を使って録っていますか?

私が思いつくのとしては、以下の5つです。

1.手元の用紙
2.模造紙
3.ホワイトボード
4.パソコン&プロジェクター
5.録音機器

上記の「もの」をいろいろな地域で使ってみて、
各方法のメリットデメリットがあることを感じています。

1.手元の用紙

いちばんよく使われるノーマルな方法ですね。
記録係を決めて、話し合いの内容をノートや紙に記録していきます。

 メリット
 ・記録係が頑張れば、きちんとした記録が残る
 デメリット
 ・記録係の力量に依存:必要な情報を取捨選択しながら、記録ができるか?
 ・記録を話し合いの最中に共有できない

2.模造紙

最近、インタビューの際に、壁に模造紙を貼り、ひたすら記録したところ、参加者
には大変好評でした。ただ、壁に貼った模造紙に記入すると、1時間以上、腕を
あげっぱなし、動かしっぱなしの状態なので、肉体的には大変疲れました。

 メリット
 ・話し合いのプロセスを視覚化することで、参加者で共有できる
 ・記録が見えることで、話がそれにくい。
 ・記録をパキパキ記入すると、参加者が「おー」っと感心し、一目置いてくれる
 ・発言者の意図を確認しながら記録できる
 デメリット
 ・記録係の力量が必要
 ・お金がかかる(模造紙代も決して安くありません)

3.ホワイトボード
ホワイトボードはあると便利です。私は必要なときに出してきて、使っています。

 メリット
 ・記録を視覚化し、みんなで共有できる
 ・記録のまとめ方で、司会者が話の流れをコントロールすることも可能となる
 ・発言者の意図を確認しながら記録できる
 ・消すことができる
 デメリット
 ・記録係の力量が必要
 ・会議終了後、記録をパソコンなどに打ち込むなど再度作業が必要

4.パソコン
私はいちばん使う方法かもしれません。

 メリット
 ・会議の場で、電子媒体の記録が完成する
 ・プロジェクターを使うことで、「今」話し合っていることを確認できる
 デメリット
 ・記録係の力量が必要
 ・プロジェクターで映し出せるのは部分的な記録のみなので、どこまで話し
  合いのプロセスを完全に共有できるのかは疑問

5.録音機器
正確な記録が必要なときに使っています。

 メリット
 ・一言一句記録に残る
 ・声として残るので、そのときの雰囲気やニュアンスもテープを聴くことで確認できる
 デメリット
 ・テープ起こしに時間がかかる
 ・同時に話をされた場合、記録にできない
 ・器機の操作を誤ると記録が全く残らない

こうやって書いてみると、どうれがいいのかは一概には言えないなと改めて思いました。
みなさんはどんな場面でどんな「もの」を使って記録していますか?
良かったらコメントをご記入ください。よろしくお願いします。

2006年9月 3日

ヘルスプロモーターへの道6:何でも吸収する

こんにちは。いわいです。
ヘルスプロモーターにとって大事なこととして、
その場に応じた役を演じるということがあります。
そのために大事なことは、私は何でも吸収することがあると思っています。
地域でヘルスプロモーションを展開するのに役立つものって結構身の回りにたくさんあるんです。
今日はテレビや芸能に目を向けてみましょう。

例えば、司会をすることになったとします。
そんなとき、テレビをつけると司会のプロがたくさんいることに気づきます。
黒柳徹子、田原総一郎など場をコントロールしながら話を展開させていく人
みのもんたみたいな妙な説得力やカリスマ性をもつ人などタイプもいろいろです。
「その場に応じた役を演技じる」とき、
0から考えて始めるよりも、誰かのまねをする方がずっと早く上達します。
「今日は、ちょっとみのもんたばりに、みんなの心をひきつける話し方をしてみよう」
なんて具合に、参考にしてみてはいかがでしょうか?

テレビ以外でも、芸能人ってやはりすごく参考になります。
私は、以前、父に連れられて綾小路君麻呂の爆笑トークライブを行きましたが、
とても感動しました。
話のネタももちろんよくできているのですが、
何よりも舞台での動き、間の取り方の「美しさ」に感動しました。
オチに行く前は、スタスタッと軽快に舞台を歩き、
オチの前ではぴたっとまをとり、さっとセンスを華麗に開きオチを言う。
動き、間、全て完璧!
さすがプロ!です。
横で女房の悪口ネタで爆笑する父の隣で、
「人前で話すっていうのはどういうことなのか?」とても考えさせられました。

まだまだ君麻呂にはほど遠いですが、
人に見られるっていうことを意識したいなと思う今日この頃です。
皆さんは、見本にしている人はいますか?

2006年8月10日

ヘルスプロモーターへの道0:私たちのスタンス

こんにちは。いわいです。
今回は、NPO法人ウェルビーイングのスタンスについて書いてみたいと思います。

NPO法人ウェルビーイングが地域を支援するときに大切にしているスタンスが4つあります。

住民参加
 :グループワークを通して暮らしの当事者である住民と一緒に話し合い、計画を作り、実施、評価していくこと
生活モデルを重視
 :医学モデルではなく、人々の生活する環境や日々の暮らしに着目する。
エンパワーメント
 :話し合いや活動を通じて、住民、地域の力を引き出し、元気にしていく。

そして、もうひとつが、
OJT(On the Job Training)です。

ヘルスプロモーション、住民参加の活動は、いくら本を読んでも実際にやるとなるととても難しいです。しかし、「難しいから・・」「よくわからないから・・」と何もしないままでは、人々や地域は変わりません。NPO法人ウェルビーイングでは、ヘルスプロモーションに取り組みたいけど、なかなかできないという市町村の支援を行っています。そして、住民参加のプロセスや場を一緒に共有しながら、住民・行政スタッフの力量形成を支援しながら、スタッフや住民が自分たちで活動できるように少しずつバトンを渡していっています。

私の上司がいうには、「水戸黄門」ではなく、「7人の侍」というスタンスです。

「水戸黄門」は、地域での問題が発生したときに、水戸黄門を始め助さん角さんなどの専門家集団が活躍し、最後には印籠を取り出し、地域の平和を取り戻します。しかし、水戸黄門が去った後は、どうなるのでしょう?地域の人たちは問題解決する力を身につけておらず、また同じ問題が発生したときには、水戸黄門が戻ってこない限りは解決できません。これは、地域での活動で言えば、「コンサルに丸投げして、立派な計画書はできた。しかし、また作るときはコンサルにお願いしないと作り方がわからない」という感じかな?と思います。

一方、「7人の侍」は、野武士たちをやっつけるために7人の侍だけでなく、そこに住む農民たちと一緒に考え、活動をすることを通して、農民たちに力をつけていきます。最後に野武士を撃退するのですが、侍たちは「勝ったのは俺たちではなく農民たちだ」と行って村を去っていきます。農民たちは誰一人、侍を引き留めることなく、畑仕事に精を出しています。しっかりと自分たちで村のことを考え、守る力を身につけた証拠だなと感じるシーンです。

私たちは、地域の行政スタッフ・住民が力をつけ、私たちの支援を必要としないまちが増えたらいいなと思い日々お仕事をしています。
皆さんはどんなスタンスで仕事をしていますか?

2006年8月 8日

ヘルスプロモーターへの道5:気になるアリストテレス

こんにちは。いわいです。
今回はいつもとは趣向を変えて本の紹介です。
今回紹介するのは、
「気になるアリストテレス」というタイトルの通り、
アリストテレスの著書を読むための手引き書です。

地域保健ブログの中で、一度
健康ってなんだろうという記事を書きましたが、
その中に、Eudaimonistic Model(幸福モデル)というのがあったのを覚えていますか?

健康づくり、ヘルスプロモーションに取り組んでいると、人々の健康、幸せって何だろう?という思いが自然と湧いてきます。そこで少しずつ調べていくことにしました。

すると、幸福って言うのを最初に使ったのはどうもアリストテレスらしいということがわかってきました。アリストテレスの使った言葉は、eudaimoniaであり、意味は「よく生きていること、よくやっていること」(雨宮健訳)です。
この語は、ニコマコス倫理学という著書ででてきます。訳書を読んでみましたが、わかるようなわからないような・・・頭がパニックになるとても難解な本です。そのため、アリストテレスは気になるが、理解できない日々が続いていました。

そんなとき、上司の譲治先生が、J.O.アームソンの「アリストテレス倫理学入門」を見つけてきてくれました。
私もこの本を昨日から読み始めましたが、「アリストテレスを読むための手引き」であり、とってもわかりやすい本です。アリストテレスの考えは、質的研究にも通じる部分があり、とても興味深いことが少しわかってきました。

皆さんもお時間のあるときに読んでみてはいかがでしょうか?

2006年8月 1日

ヘルスプロモータへの道4:記録をとるときのポイント

こんにちは。いわいです。
今回は、「記録をとるときのポイント」です。
会議や様々な場面で話されたことは記録しない限りは残らないため、
記録として残すことがとても大事になります。
しかし、いろいろな地域でスタッフの方に記録を録ってもらいますが、
記録をとることは、意外と難しいようです。

先日も下関市の保健師さんたちに、
記録について話を聞いてみましたが、
「どこにポイントを絞っていいのかわからなく難しい」とおしゃってました。
そして、その後演習として「下関さんと豊浦さんの会話」を記録を録ってもらったのですが、
「時系列で記録」「ポイントのみを記録」「会話形式で記録」など
同じ内容の記録を録るのにもいろいろなパターンがあることがわかりました。

話のポイントを絞り、見やすい記録を作るにはどうしたら良いのでしょうか?

私が普段目指している点は、「読む人の気持ちを考えた記録」です。
「ぱっと見やすい資料っていうのはどういった資料だろう?」と思いながら、
記録を作成しています。

具体的には・・・
・記録に徹すること(話を聞き漏らさない)
・話が前後に飛んでいても、同じ話題の話は一カ所にまとめる
・話の経過よりも結論が大事な場合は、結論のみ記載する
・誰が何を話したのかの記録が大事な場合は、話した人の名前を入れる
・「である」調ですっきりした文体にする
・レクチャーの記録は、「ヘルスプロモーション」「健康日本21」など項目ごとに見出しをつける
・見出しは、太文字、下線、<>をつける
・ダラダラ羅列しないで、箇条書きにしたり、見出しに番号をつける
・パワーポイントの説明部分は、パワーポイントの図を挿入する

また、ファイルの保存方法としては、
・「060303第1回策定委員会」(日付・会議名)の名称で統一する。
・ヘッダーにも、「060303第1回策定委員会」など会議名を入れる。
・ページ数を入れる
・フォントは、基本的に明朝体。見出しは、ゴシックまたは下線or太字。

とフォーマットを決めています。

いつも同じ形式だと書類の整理もしやすく、読む方にとっても親切です。

最後に、記録を録るのの極意をひとつ。
ずばり、「記録を録るのが嫌いなこと!」です。
私自身は記録を録るのは得意なのですが、実は大嫌いな仕事です。
「せっかく記録したものは見てもらいけど、時間をかけてやりたくない!」
という一心で、会議の場面で記録を完璧に仕上げるための方法を工夫してきました。
「好きこそものの上手なれ」とはいうものの、
「嫌いこそものの上手なれ」ということもあるようです。

2006年7月19日

ヘルスプロモーターへの道3:距離の取り方

こんにちは。いわいです。
ヘルスプロモーターへの道も第3回目になりました。
今日は「距離の取り方」です。
この距離の取り方というのは、
とても大事だけど、難しいところです。

距離をとるときのポイントとしては、
ヘルスプロモーターと住民との間に「依存」の関係を作らないことです。

「ちょっと近づきすぎるな」あるいは「この人たち依存しはじめてるかな」と思うときは、
そのグループから離れてみましょう。

私や上司は、ときには会場を出て近くをぷらっとお散歩に行ったりすることも・・。
「現場を離れるなんて、いい加減な!」とお思いの方もいるかと思いますが、
これが結構大事なんです。

全体の進行をしていたヘルスプロモーターがいなくなることで、
グループのメンバーは自分たちでやらざるおえなくなり、いろいろなことを考えてくれます。
頼る人がいないので自主的になります。

また、ヘルスプロモーターにとっても大事な時間となります。
私の場合、現場にいるといろいろなことが気になり、大局的に見られなくなります。
そんなときに、さんぽにでることで緊張感から解放され、
次の展開を落ち着いて考えられるこ時間がとれます。
外のさわやかな空気や暖かい日差し、雨音など自然に触れることで、
ふっと心がゆるみ、「そうだ!次はこうしよう」などのアイデアが浮かんできます。

患者さん、住民やグループにじっくり関わり、頼ったり頼られたりする関係はとても心地よいです。
しかし、住民やスタッフが本来もっている力を発揮できない状態を作ってしまう危険があります。
どんな人でも賢く、正しい判断ができるステキなパートナーになる可能性があります。
ときには、ちょっと離れる勇気を持って離れてみませんか?

ただ、離れるのもタイミングというものがありますので、
そのタイミングは読み間違えないように気をつけてください。
もし、離れて失敗したな・・と思ったときは、次回からは気をつければ大丈夫です。
「こんな場合はどうですか?」などの質問があれば、コメントに書いて下さいね。

2006年7月10日

ヘルスプロモーターへの道2:記録で新人教育

こんにちは。いわいです。

今回のテーマは「記録で新人教育」です。

私が地域でヘルスプロモーションや住民参加に関わり始めたのは、約5年前です。

5年前の私は、
「ヘルスプロモーションは言葉は聞いたことがあるけどよくわからない・・・」
「PRECEDE-PROCEEDモデルって何だろう?」
という状態でした。
とりあえず、住民参加をみたいので、いろいろな地域にくっついていきました。

そのとき、上司の譲治先生に任された仕事が「記録」でした。
会議のときに話されることを最初はただひたすら文字変換もできないままパソコンに打ち込み、後日、記録を整理するという役割です。
数年間、素直に、言われるがままに記録をとり続けました。

その結果、
何度も、ヘルスプロモーション、健康教育などの言葉や意味を記録し、後日、それらの意味を本で調べたりすることで、大事な言葉が理解できるようになってきました。
また、記録をとりながら会議の場面を客観的に眺めることで、会議の流れやポイント、ヘルスプロモーター・行政スタッフ・住民の役割が見えるようになってきました。

今ふりかえると、学びの手段としてはとても有効だなと感じています。
ただ見学するだけだとつい飽きてしまうことがありますが、記録をとらなければいけないので、必死に話を聞こうとして会議に対する集中が切れにくくなっていたように感じます。

まずは、皆さんも新人さんが入ってきたら、会議の記録をとってもらうところから始めてみてはいかがでしょうか?

2006年7月 4日

ヘルスプロモーターへの道1:心得

こんにちは。いわいです。

私は、「仕事はなにか?」と問われたとき、
「ヘルスプロモーター」と言いたいなと思っています。
住民や地域がエンパワーメントを高め、well-beingな生活ができるようにするお手伝いをできたらと思いながら、日々お仕事をしています。

これまで、ヘルスプロモーターになるために、
私は上司の譲治先生に「これは大事だから覚えとけ!」と言われ「そうだな!」と思ったことはメモして心がけるようにしてきました。
今日は、ウェルビーイング流ヘルスプロモーターへの心得ということで、
ヘルスプロモーターに大事な要素を以下にご紹介します。

一、判断力
一、記録をとる
一、先を読む
一、観察する
一、その場に応じた役を演じる
一、整理整頓
一、対象者と適切な距離を保つ
一、人の気持ちを読み取る

整理整頓はまだ苦手ですが、資料を適切に保存し必要な情報を必要な情報を取り出せることは、とても大事だと感じています。
みなさんが考えるヘルスプロモーターにとって大事なものはなんですか?
コメントにご記入下さい。

2006年5月 1日

健康って何だろう?

こんにちは。地域保健担当のいわいです。
市町村での計画策定・実施の支援は、
3月末に契約が終了する市町村が多いので、
4月は事務所で研修や学会の準備などに力を入れていました。

特に、力を入れているのはOPPAモデルです。
5/20-21に福岡でOPPAモデル研修会を開催し、
6月23-24日に東京で開催される日本健康教育学会で学会発表する予定です。

研修や発表の準備をする中で、「健康って何だろう?」と改めて考えています。

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