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ハカリタリーナ?とメタボリックシンドローム

こんにちは。いわいです。
今回は先日テレビを見ていて気になったことを取り上げたいと思います。

 先日もフジテレビのスタメンという番組で、「ハカリタリーナ」という主婦が増えているという特集がありました。この「ハカリタリーナ」は、旦那の腹囲(おへそまわり)がメタボリックシンドロームの基準である85cmを超えているので、なんとかお腹をほっそりさせようと頑張る主婦のことみたいでした。主婦たちが、旦那さんの食事やお酒をコントロールし運動をさせる姿は、鬼気迫るものがありました。

 奥さんが家での朝夕の食事を徹底的にコントールする。しかし、減らない。なぜかと思ってカメラがお昼ご飯に同行すると、「天丼とうどん」のセットを食べていたということで、その後はお昼はお弁当に変更。同じ職場の夫婦は、帰り一緒の電車に乗って帰っているが、旦那は途中の駅で降りてウォーキングして帰る。そんな姿が紹介されていました。
 とにかく「なんとしてもウエストを減らしてやる〜」って感じです。「将来、脳血管疾患で倒れてもらいたくない」という旦那さんを心配する思いは伝わります。腹囲が減って夫婦や家族で喜ぶ姿も素敵です。
でも、お昼に天丼をおいしそうな食べて嬉しそうな旦那さんの顔も忘れられません。

「男性は、ウエスト85cm未満」という指標はとても具体的であり、家庭でも簡単に測定できるため、セルフコントールのためには良い指標だと思います。そのため、「ハカリタリーナ」も生まれたのだと思います。今回、紹介されていた家族は、家族みんなで「お父さん(旦那)のウエスト減らす)」という共通の目標をもつことで、家族の絆が深まり、楽しそうでした。

 しかし、ちょっと気になったのは奥さんが主体で取り上げられていたこと。お酒を我慢するのも、運動するのも、奥さんではなく、旦那さん。「当事者の気持ちが置き去りにされていないのかな?」という気持ちがどうしても消えませんでした。お昼にこっそり天丼を食べてるとき、旦那さんのQOL(生活の質)は向上していたように思います。将来のため、お酒や油ものを「我慢」して控えることを自分で決めてやるなら、OK。しかし、周りがそれを押しつけるのには抵抗がありました。

今回の「ハカリタリーナ」を、
・旦那に健康的な生活を「押しつける」とみるのか、
・旦那に健康的な「勧める・支援する」とみるのとで意見がわかれるような気がします。
自分ひとりでは頑張れないときは、周りのサポートも必要です。しかし、それも行き過ぎるとお節介になってしまいます。距離の取り方、支援のあり方って難しいなと感じます。
みなさんはどう思われますか?

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コメント

私も見ました。
「ハカリタリーナ」なんて言葉も初めて知りました。
で、そういう見方もあるんだなぁって思ってます。
あの両方の家庭、どちらも始める前から幸せそうだったでしょ?
愛情の裏打ちがあるんだと思います。
だから、疾病に対する「心配」より一緒に居続けたい「願い」の方が強いように思うんです。
“本当の夫婦”の場合、「押し付ける」とか「勧める」とかありえないんじゃないでしょうか。
他人の場合はあり得るでしょうが・・・。
人間って“愛されてる”ってわかるでしょう。
つまり、「愛着」とか「ラポール」が形成されていれば、大丈夫なんじゃないかと思うのです。

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