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フッ素洗口の濃度

<質 問>
小学校にてフッ素洗口を導入する計画にありますが,週1回法で450ppmでも効果はあがるものでしょうか?900ppmまであげないとダメでしょうか?

<回 答>
フッ化物洗口は、修学前は225ppmあるいは250ppmで週5回~毎日、小中学生では900ppm週1回法が一般的であり、4歳から中学3年生までの実施で40~80%のう蝕予防効果が報告されています。

450ppmF週1回法の報告は1件しか見あたりませんでした。ここでは、効果はう蝕経験者率で見ると30%前後、一人経験う歯数で見ると50%前後と報告されています。

ただし1件だけの報告であり、どこでやっても同じ効果が出るでしょうとは言い切れません。またここでのフッ化物洗口は小学生だけであり、修学前は未実施状態です。もし保育園、幼稚園でフッ化物洗口を実施しているか、あるいは実施することになれば、もっともむし歯になりやすい6歳臼歯が予防されますから、これ以上の予防効果の出る可能性もあります。

おそらく、商品としてのフッ化物洗口剤が250ppm, 450ppmしかないことからの質問と思います。900ppm週1回の商品が早く出るといいのですが・・・。