オープンプラットホームin関西


2007.10.21 大阪府立青少年会館

開催にあたって 関西ウェルビーイングクラブ(KWC) 大橋 正和

前回の福岡OPでは「社会的な幸福を目指そう!」というメッセージが最後に送られましたが、今回の大阪OPではその方向をさらに一歩進めたところ、ウェルビーイングを支えている現場のチカラ(=現場力)とは何だろう?という問いが根っこのテーマとし浮上してきました。そこで市民活動の事例に学ぶ中から現場の持つ意味や問いに迫っていくプログラムを組むことになりました。

 その流れを受け基調講演、各ラウンドテーブルでは特に市民活動を展開されている実践家の方々(子育て支援やホームレス支援など・・)にどのようなウェルビーイングを目指し、いかに現場に向け支援を送り届けているのか、また現在直面している問題は何かなどについて率直にお話していただきました。

 今回も各ラウンドテーブルでは現場での「ためらい」や「とまどい」までもが同時に共有されながら単なる情報伝達を超えた「対話」が形づくられ共有されていく様子が見受けられました。次回OPは来年2月に福岡での開催予定です。             

全体講演  「大阪大学コミュニケーションデザインセンター(CSCD)
の取り組み & 市民活動について」春日 匠氏(大阪大学)
RT1子育て支援(子育てサークル代表)
RT2ホームレス支援活動(渡邊さん)
RT3高齢者支援活動
RT4歯科医師会
RT5臨床予防歯科
RT6歯科衛生士
RT7一般の歯科開業医に求められる地域での役割


オープンプラットホームin大阪を終えて 関西ウェルビーイングクラブ 小石 剛

先日の「オープンプラット in 大阪」には多数の方にが参加いただき、また遠方からのご出席まことにありがとうございました。

 オープンプラットは今回が初参加でしたが、噂通り前夜祭より有志の熱意と熱気がみなぎる、大変“アツい”会であったことが、とても楽しく心地よいものでした。ラウンドテーブルでは様々な現場を持つ方々が話題提供者となっていただき、参加者もみなとても積極的にディスカッションしておられたことにも、皆さんの大きな意気込みを感じることが出来うれしく思いました。

さらにそこでは、現場で活動を行なっている方々はほんとうに生き生きとされていること、そしてその市民活動などで社会的活動を行なっている方々は活動に何らかの楽しみや幸福を感じておられるということが分かりました。決して純粋な義務感や使命感のみで活動しているわけではないのだということがわかりました。

「社会的な幸福」というのはとても大きなテーマでありますが、ただ大切だが大きすぎて“重い”ものだと感じることがあります。活動のきっかけのなるのは、そういったテーマに対する義務感や使命感や正義感かもしれませんが、活動を支えているのはそこに参加する個人の幸せなのだと思います。その活動の達成感やコミュニティーに参加する楽しみなどの個人的な幸せが、現場を盛り上げ、結果ウェルビーイングを支えているのだと考えます。

このことは、個人的に以前よりボーイスカウトや子供会や青年会に以前から参加してきた経験からもいえます。「社会的な幸福」を常に念頭に置いて活動するのではなく、コミュニティーに参加することを幸せに感じることが参加意欲を生み出し現場を盛り上げています。現場を作るためには“楽しさ・うれしさ・喜び”などが大切なのだと感じています。

現在自分なりに、専門家としての健康支援を通じての社会活動を模索中ですが、そのひとつに昨年から嘱託をいただいている保育所での健康支援活動があります。当初は嘱託医としての使命感から始めましたが、今は活動の楽しみや喜びなどの個人的な幸せが活動の原動力となっています。“楽しさ”がキーワードとなって現場力を高め、ウェルビーイングを支えている。今はこのように確信しています。

これからの活動も、参加する“楽しさ”を大切することで現場を盛り上げていきたいと思います。


戻る
トップへ